母から受け継いだ梅干し作り。
海里が幼稚園の頃から、ママ友たちと一緒に漬けるようになりました。年に一度、七夕近くに会うので、おしゃべりも盛り上がります。子供たちの成長を喜びながらシソ摘みの手作業が進みます。今年は梅仲間の一人がプランターで育てたシソを頂きました。さずが新鮮!
<梅:疲労回復効果や整腸作用が高い>
バラ科。旬は小梅は5〜6月、大梅は6〜7月。
カリウム、カルシウム、リンなどのミネラルに富み、カロチン、ビタミンCなども多く含みます。とくにクエン酸なの含有量がレモンと並んで高く、疲労回復に効果的とされ、昔から薬用として利用されてきました。青梅をすりおろして煮詰めた梅肉エキスには下痢を止め、腸の調子を整える作用もあります。強アルカリ食品なので血液浄化作用も期待できます。
梅干はおにぎりだけでなく、夏場の水筒に冷たい水と一緒に入れると熱中症予防にもなりますね。
<梅干しの作り方>
梅干し作りは3段階の過程を経ています。
1. 梅を洗って塩漬けし寝かせる:6月下旬〜7月上旬
2. 赤紫蘇を揉んで入れ寝かせる:7月上旬〜中旬
3. 天日で干す:梅雨明け後7月下旬〜8月 です。
項目ごとにもう少し詳しく、
↓
【1. 梅を洗って塩漬けにし寝かせる】
時期:6月下旬〜7月上旬 梅が出回る頃
材料:梅(南高梅・完熟うめ) 塩(梅1kgに対して200gくらい)
焼酎(35度 消毒用に少々 200ml)
容器:陶器のかめ・重石・お皿(かめに入る大きさ)を熱湯消毒します。
梅10Kgぐらいでしたら大きい漬物用の容器を選んで下さい。
今年は13Kg漬けたので、写真は大きい容器になっています。
梅は、場合によっては一晩水につけると良いでしょう。
1.梅のヘタを爪楊枝で取り除き、傷つけない様に水洗いします。
2. 梅をザルにあげて水を切ったら、キッチンペーパーで1粒ずつ水分をふき取り、完全に乾かします。
洗った後、撮影用に並べてみました☺️
3.かめに梅を1列に並べ、塩、梅、塩と交互につけます。塩は上の方に多くふります。一番上の段の梅に塩を重ねたら1cupの焼酎をまわしかけます。
4.押し蓋をし、重石をのせます。梅が4kgだと重石は3〜4Kgです。
空気が入らないようにサランラップでしっかりと密封し、七夕近くまで冷所で寝かせます。2~3日して梅酢が上がらないようなら、重石を重くします。
寝かせていると・・・梅酢が上がってきます。
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【2. 赤シソを揉んで入れ、再度寝かせる】
時期:7月上旬〜中旬 梅酢が上がってきたら
材料:寝かせた梅・赤シソ・容器・重石・サランラップ
1.赤シソの葉を摘み取り、数回水洗いします。泥がついている場合があるのでよく洗いましょう。
塩漬けした梅、梅酢が上がってきます。
2.容器の中の梅酢を少しシソにまぶして揉みます。すると赤い汁が出ますがこの汁は捨てます。1回目はシソの灰汁(アク)を出す為です。もう一度、シソに梅酢を入れて揉みます。十分に揉むと梅酢がキレイな赤になります。
4.かめの中に揉んだシソをいれます。梅の上部へのせ、再び元のように重石をのせて寝かせます。そのとき、シソが空気に触れないように、皿の下にしっかりと入れましょう。シソが皿からはみ出ていると、天候によってはカビが生える恐れがあります。注意しましょう。
また同じように寝かせます。
シソを入れて寝かした梅はいい感じです。
【3. 天日に干す】
時期:7月下旬〜 梅雨明けしたら
材料:寝かせた梅・赤シソ・ザル・焼酎200cc
1.晴天の日に、梅が柔らかくなるように天日で干します。梅を容器から出して、大きな浅いザルに、できるだけ梅が重ならない様に広げます。ときどき動かし、均等に干します。1〜2日干します。夜干しは急な雨にご注意下さい。
2.その後は夜間は梅を容器の梅酢の中に戻します。翌朝、再度干す作業を4〜5日繰り返します。この時、シソも広げて干します。
3.最終日は一晩、夜干しし、夜露にあてます。
4.梅の表面にシワが生じ、鮮やかに着色したら、梅酢に戻して押し蓋をして20日間くらいおきます。
5. 梅が十分梅酢を吸い込んだら、梅を容器から取り出して、梅酢を取り除き、梅だけを戻します。焼酎をふりかけます。
梅干はおにぎりなどだけでなく、夏場の水筒に冷たい水と一緒に入れると熱中症予防にもなります。
【番外編】
梅干しだけなんて、もったいない。プラスαでこんなことも!
<ゆかり>シソは十分に干します。細かくしてゆかりにします。おにぎりにいれたり、お弁当にも重宝します。
<紅生姜>新生姜を刻んで梅酢に漬けます。無添加なので出来上がりは本当に美味しいです。子供も食べれます。
新生姜を千切りにして瓶漬けにします。料理下手さ加減が写真からみえみえですが😅
今年は畑で生姜作りにも挑戦!しかし新生姜は10月に収穫とのこと、残念。。その為、スーパーで購入。夏場に出回る新生姜はハウス栽培の様です。
〜参考文献〜「食の医学百科」「季節を楽しむ手づくり食品」